2008年11月7日、慶應義塾創立150年記念式典が催され、参加してきました。
総合司会は、俳優の石坂浩二氏(昭和41年法律学部法律学科卒業)。 来賓は、早稲田大学の白井克彦総長、ハーバード大学(米国)、ケンブリッジ大学(英国)、延世大学(韓国)など内外著名大学の総長・学長、そして、政府を代表して、河村建夫内閣官房長官(麻生太郎総理大臣代理)、その他でした。
ここまでは想定の範囲でしたが、天皇陛下・皇后陛下も出席されて、陛下がお祝いのお言葉を述べられたのは、事前の発表もなく、サプライズでした。
慶應義塾は、今から150年前の1858年(安政5年)、弱冠23歳の福澤諭吉が江戸に蘭学塾を開いたのが始まりです。諭吉が、代表作となった「学問のススメ」を著したのは、その後明治維新を経ての1872年(明治5年)でした。以来8年間で70万冊売れたのは、人口3,000万人時代としては驚異的ベストセラーでした。
塾歌(慶應義塾の校歌)は、「見よ風に鳴る我が旗を、新潮寄する暁の嵐の中にはためきて・・・」と始まります。慶應出身者でも知らない人が多いのですが、この「新潮寄する暁の嵐」とは、まさしく明治維新のことを意味しています。200年間続いた鎖国政策の終焉という激動の時代に、全国民に学問を勧め、日本最古の大学を創立したことには、改めて敬服の念を覚えるしかありません。
「独立自尊」 この精神を引継いで、残りの人生を歩みたいと思っています。
2008年11月9日 <6:08 > 田中良幸 |