野蒜郵便局.pdf
宮城県松島に来ました。松島は、報道されたとおり、数多くの島々が防波堤の役目を果たしてくれたお陰で、奇跡的に被害が少なく済んだ地域です。それでも、海抜3.5mに玄関がある宿泊したホテルも、50cm程度床上浸水したそうです。
松島海岸駅から先は鉄道が復旧していないので、代行バスに乗って30分弱、被災地野蒜(のびる)まで足を運びました。
野蒜駅は、停車中の列車が流され、横倒しになった駅です。駅舎の中も被災したままで、玄関外の時計は2時47分で止まっていました。
駅周辺は、津波に流されて更地状態の土地が多く、残った家も破壊されたままで、ほとんどが無人状態。信号機は根元から90度折れ曲がり、ガードレールもぐにゃぐにゃ。
添付した写真は、海岸から1kmくらい入った県道沿いにある野蒜郵便局です。 鉄筋コンクリート造りなので、躯体は残ったものの、ガラスはすべて割れ、天井まで泥で汚れ、中はメチャメチャ。 右に写っている赤い物は、上部がもぎ取られたポストの脚です。 室内の壁に残っていた黒板には、誰が書いたか「悔しい」の3文字。
小学校の体育館に設置されていた献花台で合掌してきました。
2011年8月14日 <10:15 > 田中良幸 |